秋台風は怖い?
非常に強い勢力の台風10号が九州や沖縄に接近して1週間が経ちましたね!
その後、日本の南の海上には目立った雲の塊はないみたいで
しばらくは台風の発生はない見込みとの事ですが、
今後発生した場合はやはり十分に備えることが必要ですね!
強い台風の日本への上陸数は、夏よりも秋のほうが多い傾向があります。
気象庁では最大風速33m/s以上を「強い台風」、
同じく44m/s以上を「非常に強い台風」、
同じく54m/s以上を「猛烈な台風」と分類とされています。
季節が進むごとに増え、9月や10月は半数以上が「強い勢力」以上となる
傾向が強いと統計で出ているみたいです。
平成30年台風第21号が大阪に被害が大きかったのも記憶に新しく、9月4日に日本に上陸した台風です!
【1】海水温度が高い
まず1つは、海水温度が高いことです。
台風は海面から蒸発する水蒸気をもとに発達します。
海水温度が高いと水蒸気が多量に供給され台風が発達しやすくなります。
水は温まりにくく冷めにくい(比熱が大きいという)性質を持つことから、
気温のピークよりも遅れて高くなります
この結果、日本近海の海水温度は、
夏よりも秋のほうが高いことが多く、台風自体が発達しやすくなります。
【2】速いスピードで日本にやってくる
もう一つは台風の速度です。
秋になると上空の強い風である偏西風帯が日本付近に南下してきます
台風は南海上で向きを変えた後、偏西風に乗ると加速します。
台風が加速すると台風を押し流す風と台風自身の風が合わさり、
進行方向の右側で特に風が強くなります。
この結果、台風の勢力が強いまま日本に上陸しやすくなるのです
過去大きな被害を出した猛台風も圧倒的に9月以降が多いことから、
秋台風は勢力の面でたいへん怖いと言えそうです。
今年はこれまでのところ台風の発生数、上陸数とも平年より少なくなっています。
が、このあともしばらくは台風シーズンは続くので油断はできませんね。